キャラ研発信

時代レポート キャラクターの今が見える時代

サザエさん主義の時代(2002.6発表)

現代人の志向する家族 5グループ  - 仮説の設定 -
 現代の家族のあり方を考えるにあたり、以下の2軸の視点を設定し、その志向を 5つのグループに分類した。
コミュニケーション・ベネフィットの視点から
楽しみや刺激
を求める
「家族のそれぞれが満足しうる楽しみ」 や 「コミュニケーション欲求が知らず知らずに高まる刺激」を求める
安心や信頼
を求める
「家族で過ごす時空間で共に居る精神的安心感」 や 「家族・親子相互の強い絆や信頼感」を求める
※コミュニケーション・ベネフィット = コミュニケーションに何を求めるか

コミュニケーション・スタンスの視点から
「個」 志向 家族コミュニケーションにおいて、コミュニケーションの相手(親あるいは子)と、「個人」対「個人」としてつながっていようとする
家族志向 家族コミュニケーションにおいて、「家族」というまとまりを大事にし、家族としてつながっていようとする

仮説の受容性と各グループの特徴
A “遊び仲間” 感覚を重視 ・・・ 38.0%
生活の中に遊びの要素を積極的に取り入れ、年齢や役割を忘れて、一緒に遊びに夢中になる。話題や趣味が一緒で、友達同士のように何でも話しができる仲のよい家族が理想。常にみんなが楽しんで暮らしているような家族でありたい。
B “繋がっていること” を重視 ・・・ 11.7%
親子の会話やコミュニケーションをもっと緊密にするために、新しい道具や機器などをどんどん活用。顔を直接向き合わせることよりも、素直に気持ちを表現したり、伝え合えることを大事にする。固定観念にとらわれず、時代に合った親子関係を築いていきたい。
C “家族の一体感” を重視 ・・・ 11.0%
ハレの日や節目には、家族みんなが揃って一緒の時間を過ごす。何でも話せる家族を目指しているが、親子が友達のようにベッタリすることには抵抗がある。家族が集まると自然に生まれてくる‘我が家らしさ’と家族の一体感を大事にしたい。
D “成長し合える関係” を重視 ・・・ 30.0%
親が子に一方的に教えるのではなく、一緒に何かを体験しながら暮らしに必要な技術を身に付けたり、生き方について学ぶ。親子がそれぞれの役割を持って、うまく距離をとりながら、信頼関係を深めていけるのが理想。
E “世代間の繋がり” を重視 ・・・ 9.3%
家庭料理や年中行事を通じて‘昔ながらの家族’をイベント感覚で楽しむ。親は子に伝えるべきものがある、という意識が強く、家族の歴史やルーツ、祖父母との絆を大事にする。生活の中で受け継がれてきた伝統や先人の智慧を、子の世代に引き継いでいきたい。

親子間の会話量と関係満足度、コミュニケーションレベル
 親、子ともに平日で 6割、休日で 8割程度が「1時間以上」親子の会話を持っていることが確認された。さらにこれをコミュニケーション満足度との視点で見ると、「会話量が多いほど満足度は高まり、少なければ満足度も感じられない」という相関関係が明らかになった。
 一方、日ごろコミュニケーション不足である父親は「家族と過ごす時間を大切にしたい」(70.7%)と、まずは家族とのコミュニケーションを求めているのに対し、母親は「子供と共に、自分自身も成長していきたい」(77.0%)「固定観念にとらわれず、時代に合った親子関係を築いていきたい」(50.3%)「祖父母との絆を大切にしたい」(43.7%)など、父親よりも一歩踏み込んだ質の高い関係を築くことに積極的であった。
 会話内容としては、母親・子供が「学校での出来事」「友達のこと」が最も話されているのに比べ、父親は「遊びのこと」(56.0%)がトップ。平日のコミュニケーション不足を勘案すると、時間のある週末に子供が喜び、盛り上がりの期待できる「遊び」の話題を選択する父親像が浮かんでくる。
理想の親子像とコミュニケーション手法の性差
 理想とする親子像は父親・母親・子どもの三者がぼぼ一致。「安心できる親子でいたい」という設問には父親91.3%、母親95.4%、子ども94.0%がそう思う、ややそう思うと答え、また「会話はやはり重要な要素」については父親84.3%、母親90.7%、子ども85.5%が支持、“一緒にいると安心できて、何でもおしゃべりする”家族像は現代の基本となっている。
さらに子どもたちが「友達のように仲が良いのが理想」(83.0%)「話題や趣味が一緒であるのが理想」(85.5%)と望む中、「共通の話題や趣味がある」「いろいろなことをいっしょにやる/やらない」がコミュニケーションの満足/不満足の理由として多く挙がっている。
 親子のコミュニケーションを活性化させる方策への支持は、父親・男の子が「スポーツ・レジャー」「外出」と非日常的なアウトドア志向なのに対し、母親・女の子は「食事・お茶」と日常的・インドア志向が強く、性別によって明確にアクションが異なるようだ。