キャラ研発信

時代レポート キャラクターの今が見える時代

過去と現在をつなぐ夢の断片(2000.10発表)

キャラクター商品の所有率は70% 抵抗感もあまりなく、社会的に認知された存在。
 現在、「好きなキャラクターがある」という人は、実に全体の96%に達している。 また、自分用に何らかのキャラクター商品を持っている人は、全体で70%となっており、エルダー層とキャラクターとの関わりはかなり当たり前のことになっていると言えそうだ。キャラクター商品の所有率は、男性に比べ、とりわけ女性で高い傾向が見られる。
 キャラクターに対する意識では、「キャラクター商品を持つことは恥ずかしい」と回答した人は全体で35%と、そうではない人(64%)を大きく下回る。また、「キャラクター商品を自分たちの世代が持ってもおかしくない」と回答した人は、全体で66%に達しており、この年代であっても、キャラクターを持つことに抵抗を感じる人は少数派となっている。
 さらに属性別でみると、60代より50代、男性より女性で抵抗感は希薄になっており、このことは、そのままキャラクターの認知度や所有率の高さに結びついている。
「ロングセラー」「懐かしい」キャラクターが支持を集める一方、これから
持ちたいキャラクターでは、「アイボ」が上位に。
 「好きなキャラクター」として挙げられているのは、全体で「サザエさん」(55%)、「ドラえもん」(55%)、「ミッキーマウス」(54%)。いずれもロングセラーで、誰もが知っているキャラクターであり、エルダー層にとっても敷居の低い存在になっているようである。その他に、「鉄腕アトム」「ポパイ」「ジャングル大帝」などの支持も高く、この世代ならではの特徴といえる。
 現在所有しているキャラクターでは、「ミッキーマウス」(32%)がトップ。続いて「ハローキティ」「スヌーピー」など、やはり定番キャラクターが上位を占めているが、「好きなキャラクター」とは、微妙な違いが見られる。 「今後、何らかのキャラクター商品を持ってみたい」と回答した人は全体で66%と、現在の所有率(70%)とほぼ同じ。この点からも、エルダー層の生活の中で、キャラクターが既に一定のポジションを獲得していることがうかがえる。上位に挙げられているキャラクターは、「ミッキーマウス」「くまのプーさん」「スヌーピー」など。「ミッキーマウス」は男女を通じて多く挙げられている。また、「アイボ」が特に男性を中心として上位に挙げられている点が注目される。
“コミュニケーションツール”としてのキャラクターと “自分の生活を豊かに
してくれる”キャラクター
  キャラクター商品が持つ意味や役割(効能)について聞いたところ、全体では「孫や小さな子どもと話題を共有できる」(71%)がもっとも多く、これに「孫や小さな子どもに喜んでもらえる」(61%)が続く。また、79%が、「キャラクター商品は異なる世代同士のコミュニケーションを図る上で役立つ」と考えており、所有しているキャラクターは「孫と遊ぶ時に使う」(35%)など、孫を中心とした異なる世代とのコミュニケーションツールになっているというのが、エルダー層にとってのキャラクターの基本的な効能といえる。
 一方で、「明るい気分になる」(47%)、「毎日の生活を楽しくしてくれる」(40%)など、自分自身の気分・生活を豊かにしてくれるもの、という効能も感じられている。特に、50代女性で高くなる傾向があり、普段の生活でも「他人と交わりながら生きていきたい」「自分らしさを表現したい」と考えている彼女たちは、キャラクターを外で持ち歩いたり、話のネタに使うなど、自己表現ツールとしても積極的に活用している。
 「郷愁に浸れる」と感じる人は、50代前半男性で19%とやや高いものの総じて少なく、単に懐かしむだけでなく、キャラクターからパワーをもらっている様子が伺える。
キャラクターとの関係がより親密な50代前半層
 年代によって、キャラクターに対する意識は微妙に違う。キャラクターの所有率、所有欲求はいずれも下の年令ほど高くなっており、50代前半層と60代後半層では、2割近い差がある。50代前半層では、キャラクターに対するイメージも豊富で、「自分の生活を豊かにしてくれる」という効能を強く感じている。キャラクターについて、「自分たちの世代が持ってもおかしくない」と思う一方で、「異なる世代同士のコミュニケーションに役立つ」という意識は他の世代に比べて低い。この背景には、彼らの子どもの頃に既にキャラクターが存在していたこと、仕事や地域で現役で活動しており新しい情報に接する機会が多いこと、孫がいる人はまだ少ないことなどがあると思われる。年令が上がるにつれて、キャラクターは「自分のため」より「孫との関係づくり」という要素が大きくなってくる。