BASED ON A TRUE STORY・・・これは、事実に基づいている。2001年2月18日、FBI捜査官ロバート・ハンセンが逮捕された。"米国史上最大の情報災害"と呼ばれる大事件によって。ロバートハンセンはFBI捜査官でありながら祖国を裏切り、FBIのみならずCIA・ホワイトハウス・国防総省・国家安全保障局の極秘文書をKGBに売り続けていた。彼が売った情報の被害額は10億ドルを超えるとされ、その中にはKGBに送り込んだアメリカのスパイの名前も含まれており、50人以上の同胞を死に追いやったとされている。この事実に基づいた緊迫の2ヶ月の攻防が衝撃的。FBI捜査官ロバート・ハンセンにスパイ容疑が掛かり、名誉退官目前の二ヶ月前に左遷人事を装い隔離し監視し、現行犯逮捕を目指すFBI組織。そのおとり捜査として起用されたのが、若き捜査官のエリック・オニール。スパイ捜査官と、二重スパイという二重のキャラを貫く”アメリカを売った男”FBI捜査官ロバート・ハンセンへ立ち向かう、信頼出来る部下というキャラでありながら、一方でその上司が安心してスパイを執行出来るように仕向けるという若き捜査官のエリック・オニールが多重のキャラを貫く様が見応えアリである。取るに足らないと思わされた業務への向き合い方、そして難しいキャラ(性質)の上司への向き合い方、更に明らかになった”本当の自分のミッションを背負って”の上司への向き合い方、機密情報ゆえ話せないことによりズレ始めた恋人への向き合い方・・・様々な立場の思惑が入り混じりながらなんとか突破するエリック・オニールの心情を思うと、胸が張り裂けそうになる。ギリギリの攻防戦だ。
http://www.breach-movie.jp/3月8日(土)シャンテシネほか全国ロードショー2008年2月1日 森永留美子