キャラ研発信

nxt.jpg『SFの世界をリアリティ化したキャラクター』
  


 

もし「未来」が見れたなら・・・。

主人公・クリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)は、自分に関わる2分先のことだけが予知できる特殊能力を持った男なのに、ラスベガスのシガナイマジシャンをして大勝しないように、そこそこカジノで日銭を稼ぎ暮らしている男。ただ、唯一自分以外の未来であるダイナーに8:09入ってくる女の子との出会いを待って毎朝ダイナーに通う。

CGも駆使されSF映画というカテゴリに入るのだろう。でも本作の良さは、ステージとキャラのズレにある。つまり、FBIと核テロリスト達の壮大な戦いの中で、ニコラス・ケイジ扮するクリス・ジョンソンは飄々としている。

それは、ニコラス・ケイジが放つ人間的な土着的な雰囲気かもしれないし、クリスは世界を救おうなんて鼻から思わず、ただ自分の周囲さえ静かに平穏になっていれば良いという考えを持っているキャラクターだからかもしれない。

2分先が見えるから、未来を変えられる。変わった今に対して未来はドンドン変わって行く。完璧なスーパーマンじゃないキャラが、リアリティを生む。

映画としては、クリス・ジョンソンの一途な愛がとにかくすばらしい。SF映画というよりは、恋愛映画である。SFの世界をリアリティ化したキャラクターのクリスから、目が離せなくなるに違いない!


 

主人公・クリス・ジョンソンの言葉を。

『俺は神ではないが、〈2分先〉の未来が見える。

だから〈2分先〉の危機が乗り越えられる。

読心術師や魔術師のショーを見たことがあるだろう。

そしてそれが本物かどうか疑った経験もあるだろう。疑い深い人は、それがただのトリックだと思い、ぐっすりと眠れる。

だが、時に-- 頻繁にではないが、時々-- それが50ドルのトリックの裏に隠れた、

単純さと見せかけを装った真実だったことがわかると、人は衝撃を受ける。

その魔術師は、そうする以外に、その両方と共存していくことができないのだ。』

 

 

 

マイノリティ・リポート」「ブレードランナー」の原作者が描く、衝撃の危機管理超大作!

4月26日(土) 丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

 2008年4月25日 森永留美子